「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム 文⁄塾長 大山重憲

頑張る!

人生楽ありゃ苦もあるさ

涙の後には虹も出る

歩いてゆくんだしっかりと

自分の道を

ふみしめて

人生勇気が必要だ

くじけりゃ誰かが先に行く

あとから来たのに追い越され

泣くのがいやなら

さあ歩け

『水戸黄門』の主題歌である。

小学生の頃、毎週月曜日の夜8時になると、我が家では家族全員テレビの前に集合して、欠かさず観ていた。中学、高校になっても黄門様役が替わりながら続いていた。勧善懲悪のすがすがしさもさることながら、私は主題歌が何より大好きだった。

がんばっているのにうまくいかない時。勉強で、部活で、ライバルに負けた時。大学受験で浪人が決まった時。挫折した時に、決まってこの歌が思い起こされ、口ずさんでは「そうだ、自分に負けるな。足元を見ろ。今、できることをやれ。一歩一歩、進むんだ。」と自分を励ましていたものだ。苦しい時、辛い時、打ちひしがれた時、もういやになった時、「いつか必ず晴れる時が来る。長い冬も必ず春が来る。長いトンネルも必ず抜ける時が来る。頑張れ。今は耐える時だ。」と自分を慰め励まして、今でも生きている。

誰にも見せない涙があった

人知れず流した涙があった

決して平らな道ではなかった

けれど確かに歩んできた道だ

あの時想い描いた夢の途中に今も

何度も何度もあきらめかけた夢の途中

いくつもの日々を越えて辿り着いた今がある

だからもう迷わずに進めばいい

栄光の架け橋へと

悔しくて眠れなかった夜があった

恐くて震えていた夜があった

もう駄目だと全てが嫌になって

逃げ出そうとした時も

思い出せばこうしてたくさんの支えの中で

歩いてきた

悲しみや苦しみの先に

それぞれの光がある

さあ行こう振り返らず走り出せばいい

希望に満ちた空へ

終わらないその旅へと

君の心へ続く

架け橋へと

『栄光の架け橋』(ゆず)にも、今でもずいぶん励まされている。 カラオケでは自分の「十八番」で、大抵「トリ」で歌っている。熱唱、完全燃焼である。

最近、自分はメンタルが弱いのでは、と思うことがある。今までは結構、逆境に強い、くじけない、プラス思考、と思ってきたのだが、意外とそうではないのかな、と思わされる。

「私なんか、今まで何度も人生の『まさか』を転げ落ちてきましたよ」とあっけらかんと開き直ったように言ってのけた84歳の男性がいる。「もう、人生終わりかと、そのたびに思ったけど、こうして生きている。人生、なんとかなるもんさ。」と、笑って言いのける。自分はこの人のような「強さ」は、きっとないだろうと思う。「そもそも人には越えられない試練は来ない」という。壮絶といっていいほどの試練・逆境に直面したその方は、それが越えられるものだから、来たのだ。自分には越えられないから、来ないのだ。少なくとも今は。そもそも何故、そういう試練・逆境が来るのか、その原因はわからない。誰も、好き好んで招いているわけはない。「来てしまう」のだ。「引き寄せの法則」からすれば自分自身が引き寄せていることになるのだが。

すべては自分に必要だから来るのだという。「何故、必要なのか」を考える前に、乗り越えるために、頑張ろう。そう思う。

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