「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム 文⁄塾長 大山重憲

猛省

「4月の活動が9月発行の会報に掲載とは、なんとも遅過ぎだ。しかも6月に新役員が選出されたのに旧役員の活動が紹介されている。おかしいではないか。」

「半年近く遅れての活動報告とは賞味期限切れも甚だしい。ホームページに掲載すれば済むことではないか。ペーパーベースで作るなら付加価値のある物を作るべきだ。」

「70年前から変わらず例年通りおこなってきていることに、抜本的な見直しをするべきだ。」
「各高校に5部ずつの配布の根拠はどこにあるのか。誰の目にも留まらない物を作ることはナンセンスだ。配布するなら全生徒保護者に行き渡らせるべきではないか。」

各都道府県高等学校PTA連合会会長と事務局長が一堂に会しての全国高等学校PTA連合会の会合で、私は輪番で調査広報委員の役職を頂いており、上記は年三回の委員会で激論を交わしてきた討議の中の一部である。
70年前とは社会は明らかに変わり、情報発信ツールも革命的に変貌を遂げているのに、活動は全く変わらず例年通りの踏襲である。「そもそも論」から始まり、目的も意味も考えずに例年通りの活動をすることに異議を唱え、三回に亘って一貫して私は主張し続けた。一回の時間は一時間半、年たった三回である。

毎日顔を合わせているなら少しずつ意見を交わしながら計画的に段々に、とも行くだろうけれど、誰が責任を取るでもない非営利組織PTAの一組織で、そんなに一生懸命熱くなったところで何も変わらない、という諦念的な空気が蔓延していることも私は肌で感じてはいた。一回目の会合では委員達に「随分過激な意見だな」くらいに受け止められた感があった。しかし、私も言い出した立場上「後に引けずに頑張った」と言うより「意地を通した」ことで、回を重ねるに従って委員会の10人の各県連会長達は皆、私の主張にこぞって同調してくれるようになった。

そして、来年度は年三回発行から二回の発行になり、会報の内容を従来の12ページから8ページくらいに減らし、内容に付加価値を持たせて全国の生徒保護者に行き渡らせる方向で継続審議することでまとまった。「変わらないものも変わるんだな。」と思った瞬間だった。

その後、調べてみた。総務省による調査結果である。