「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム バックナンバー 文⁄塾長 大山重憲

2011年3月

万感

16日の埼玉県公立高校の前期入試を目前に控えた13日の日曜日。午前10時からの「入試直前特訓勉強会」に、各教室から三橋本部教室に受験生達が続々と集いました。一時間もかけて汗だくになりながら自転車で駆け付けた生徒もいました。「思い残すことなく勉強し、合格をもぎ取ろう!」との掛け声で開始された勉強会は、午後5時まで集中力の途切れる間もなく熱気に漲り、受験生達の面々は、やりきった充実感と満足感に溢れていました。

「全員前期合格!」を叫び続けて受験生と講師陣が一丸となって挑んだ今年の入試。生徒が先生の指示に従って素直に一生懸命勉強する姿からは、実に様々な思いに駆られました。自分の進路に真剣に向き合う生徒のひたむきさ、緊張感、不安。信頼関係の上に築かれた師弟関係。先生に依存する生徒に誠心誠意応える先生の情熱。「合格」という同一の目標に向かって一つになった生徒と先生…。それらのすべては「道場」で織りなされる情景そのものでした。

塾の原点は「成績向上と第一志望校合格に導く指導」にあると思っています。学校の教育理念とは違い、塾では高邁な教育理念を掲げても空々しく感じられてしまうところが残念ですが、翻って、より明確な目標が掲げられやすいのが塾であるとも言えます。

さて、このたびの勉強会ではその原点に立ち返ることができたことが私自身にとっても大きな収穫でありました。受験は合否という結果によってそれまでの過程の是非が評価されてしまいがちな世界ですが、たった一日足らずの入試のための3年間、受験勉強だったとは考えたくないものです。体調が悪い時には休ませ、精神的に辛そうな時には慰め励まし、一人一人に向き合ってここまで来ました。合否の結果だけで生徒の努力も先生たちの努力も計ってほしくはないものです。

発表は24日。後期入試が3月4日。まだまだ入試は終わっていません。最後の最後まで一心同体、受験生と共にあり続けようと気持ちを固めているところです。

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