「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム バックナンバー 文⁄塾長 大山重憲

2010年8月

平静

物質的・精神的な要求が満たされないことでストレスが生じると、 人間の心が複雑にこんがらがった状態になり、 循環器や臓器に障害を起こすメカニズムについて紹介しようと思います。

ストレスが生じると血液の酸性化が強くなる。 これは、ストレスによって肝臓の中のグリコーゲンの分解が規定以上になってくるからです。 するとグリコーゼというブドウ糖が増えてきます。 するとどんなアルカリ性の食物を食べていても 血液はアジド―ジスという状態の酸性の血液になる。 すると血液の最も大切な食菌作用が働かなくなるのです。

私たちが何気なく口にしている食べ物には、 ちょっとでも口に入れてはいけないようなばい菌がくっついているのですが、 血液の食菌作用によって血液がそのばい菌を溶解してくれているのです。

しかしそれは酸が入っている血液では駄目なのです。 血液が酸性だと、すぐ風邪をひいたり、腹をくだしたり、 しょっちゅう頭が痛かったり、肩が張ったり、腰が痛かったり、 次第に進行すると心筋梗塞にかかったりするのです。

また、血液は私たちの肉体を形成している細胞の食料を運んでいる。 つまり一個一個の細胞が生きるのに必要な食料を血液が運搬している。 そして細胞の食べる食べ物はアルカリ性でなければならない。 アジドージスであってはならない。酸があってはいけないのです。 酸があるとちょうどパンにバターの代わりに ネコイラズを塗って食べさせるのと同じ結果になってしまうのです。

それからもうひとつ怖いのは、 ちょっとでも腹が立ったり心配したりしても、 副腎の中にアドレナリンが過度に発生します。 アドレナリンが多量に発生すると末梢動脈が収縮してしまう。 だから、感情的な人は脳溢血や脳梗塞に冒されやすいのです。

このような事を考えると、 心を不安定にするストレスがどれほど身体に 悪影響があるかわかると思います。

昔から「ばかは風邪ひかない」という例えがありますが、 ばかだから風邪ひかないのではありません。 つまらない理屈にとらわれて心を痛めないから、風邪ひかないだけなのです。

いちいちひっかかってこまごまと考えることはやめ、 時に鈍感であること馬耳東風であることが、ストレスを回避し、 天真を失わずに幸せを実感できる知恵なのではないでしょうか。

「幸せとは平凡であること」だと、 実感を込めて話してくれた人の言葉をかみしめているところです。

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