「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム バックナンバー 文⁄塾長 大山重憲

2010年1月

有言実行

年の瀬、慌ただしくお過ごしのことと思います。

一年を振り返って気持ちの整理もしたいと毎年思いながら、仕事柄、毎年受験生と共に目標に向かっていると、お正月気分を優雅に味わっている余裕はなく、年末年始は単なる通過点で、ほっと一息つけるのは合格発表が済んだ頃。その頃になって初めて一年が終わり、新たな一年が始まる実感が湧いてくるのものです。

一昨年の9月に勃発したリーマンショックの津波が今になって日本の街角にも押し寄せてきた感があり、世界的な大企業であったとしても、何百年の歴史を持った企業であったとしても、大海の波間に漂う木の葉のように時代の波に翻弄され脆くも飲み込まれてしまうこともある現実と、私自身も今まで経験したことのない出来事を直接肌身で受け、愕然とさせられている今日この頃です。

与えられた現実の環境の中で最善の道を見つけていく。暗闇に灯りをともしながら道を探っていく。予期せぬ事態を打開していく。企業経営は知恵を要する「予測のゲーム」(東レ経営研究所社長 佐々木常夫氏)とは、言い得て妙です。

さて、皆さんにとっての2009年はどんな一年だったのでしょうか。受験生諸君にとっては目前に控えた受験というゴールに向かって「一心不乱、一生懸命」油断なく走り切っていかねばならない時ですが、一息ついて、一年を振り返ってみてはどうでしょう。自分を褒められることもあるでしょうし、叱咤しなければならないこともあるでしょう。反省は成長発展の礎です。

私個人としては、2009年という年は文字通り節目となった年で、重く受け止めた一年になりました。同時にこれからの人生上、新たに心に秘めたこともあり、すでに実行しているところです。「思いだけでなく実行しなければ変われない」と度々述べていますが、それはそのまま自分に言い聞かせる言葉になりました。有言実行。人に向かって有言でなくてもいいのではないでしょうか。自分自身に「有言」し、実行していく。そういう2010年にするつもりです。

善いお年をお迎えください。

受験生、健闘を祈ります。

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