「信じます、君の可能性 伝えます、学ぶ心」  フェニックス アカデミー

今月のコラム バックナンバー 文⁄塾長 大山重憲

2009年11月

心情構造改革

「明日から気持ちを入れ替えて頑張ります。」生徒と面談するとよく生徒が言うセリフです。 「どうやって入れ替えるの?」と聞くと「気持ちを勉強に集中するようにします。」
これもまたお決まりのセリフです。

気持ちを変えようとして変えられるなら誰も苦労はしないのであって、変えようと思ってもなかなか変えられないのが「気持ち」というものです。

気持ちを変えるということは、行動を変えるということです。逆に言えば行動を変えることで気持ちが変わるのです。よく言われるように「形から入らなければならない」。

今までの怠慢を反省して脱却するためには、悪しき習慣を改め善き習慣を身につけなければならない。テレビやゲームに流されていたなら時間を決めてやるようにする、携帯電話のメールチェックは勉強中には絶対しない、「雑=いい加減」であったなら「マメ=誠実」にならなければならない、等々。
「新しい葡萄酒は新しい革袋に入れなければならない」(聖書)のです。

心情的軋轢が生じた際に、その関係に一線を引いてそれ以上踏み込まない場合と、関係修復のため、あるいは再構築のために、より積極的に踏み込んでいく場合とがありますが、平たく言えば「付き合い方」をどう変えていくかで、関係性にも変化が生じてくるものです。

白洲次郎という人は吉田茂のいわば側近の補佐役として敗戦後の日本政府とGHQの架け橋になっていろいろ腐心した人ですが、日頃、「僕はアカデミックな、あまりにもプリミティブ(素朴)な正義感を振り回し過ぎると言われるが、しかし、僕にはそれが尊いものだと思う。他の人間には幼稚に映るかも知れないが、これだけは死ぬまで変えられない。僕の幼稚な正義感にさわるものはみんな蹴飛ばしてやる」と言ってはばからなかったそうです。白洲次郎さんだから言える言葉であるかも知れませんが、真っすぐな信念と自信の滲んだ風体でものを言われたら、ぐうの音も出なくなるでしょう。

家庭にあって、組織にあって、人間関係全般にあって、「和を以って尊しとなす」ことを美徳とされてきた日本社会の中では、自分を通すということが時に訝しがられことはよくあることです。しかし、時に他を顧みないで我を通すことも当然必要なことで、関係性に亀裂が生じて破局をもたらすことがない程度であるならば、是とすべきではないかと思うのです。

言葉も行動も心があって初めて表れる。表裏一体です。

「行動改革=心情改革」〜肝に銘じましょう。

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